松島 一木だけしかないような小さな島から人家があるような大きな島までいくつもあった。季節柄遠くまではっきり見えないが、かえって無数にあるように見える。五大堂は、坂上田村麻呂が建立したと言われ、桃山建築様式で美しく、松島の写真には、必ず登場する場所である。小さな橋2つで結ばれた小さな島。ここから見る松島湾も最高。まさに松島のシンボルである。1つの橋は透かしで海が見える。五大堂は、和歌山の棟梁が建てたというのでここにも結びつきがあるんだなあと思った。
青葉城址 鬱蒼と森に覆われた城址にぽつんと伊達政宗の銅像だけがあり何だか寂しい。かろうじて土井晩翠の荒城の月、藤村の碑がそのさびしさを埋め合わせているかのように立っている。最近できたらしい青葉城資料館でのCGが良かった。青葉城ってかくも素晴らしい城だったのだなあって思った。櫓跡から見える広瀬川は、昔もこのように曲がっていたのだろうか思いはめぐる。 その後、政宗が御廟瑞鳳殿へ行く。杉木立の中に建ち、資料館も併設していた。石灰で丁寧に葬られていたという政宗の顔の復元や墓の様子がよくわかった。政宗はまた、今後1000年は保存できるようにして子孫の立ち会いの元で再び眠りについたという。
山寺(立石寺) 「閑さや岩にしみ入蝉の声」の句は、どんな状況で作られたのだろうとよく思ったものだ。山形自動車道で仙台から1時間。登り口に翁の碑があり、写真をとってから本堂にのぼる。大勢の観光客が来ていた。樹齢幾ばくぞという杉小立、所々に白く風化した岩、階段も時に険しく、折りしも蝉しぐれ、まさに芭蕉の状況かとも思われた。登るごとにお堂があり、仁王門があり、五大堂がありで飽きなかった。絶壁に位置する五大堂は、小さな舞台のようになっていて展望台のように見晴らしよく、風が涼しかった。